結論
男
は何歳になってもバカ
である
シン・エヴァンゲリヲン劇場版は正直最高の作品でした。
155分(2時間30分超)の長編ですが、終始飽きることなく、観続けることができます。
ただ水分は程々に、鑑賞前には必ず!絶対に!行きたいと思ってなくてもトイレには行きましょうw
今回の感想は「碇ゲンドウ」を中心にパパと男としての目線から簡潔に書いてみたいと思います。
『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』+『シン・エヴァンゲリオン劇場版 冒頭12分10秒10コマ』

碇ゲンドウという男
シン・エヴァンゲリヲン劇場版いやエヴァンゲリヲンという作品の主人公はもちろん碇シンジですが、ストーリーの中枢は碇ゲンドウの一途な純愛の暴走によるものです。
- 碇ゲンドウ:一途で周りの見えなくなった男
- 碇ユイ:愛されすぎた女
- 碇シンジ:父には愛されなかった息子
碇ゲンドウと碇ユイ
碇ゲンドウが後半に1人語りするシーンで、碇ユイは「初めて自分を認めてくれた人」としています。
恋愛経験もほぼないゲンドウにとって、碇ユイは唯一無二の存在でした。
- 初めての親友
- 初恋の人
- 初めての妻
- 唯一の愛し愛された人
そんな唯一無二の存在だった碇ユイはエヴァの開発実験中に肉体を失い、魂のみがエヴァと融合してしまいます。
碇ゲンドウにとって碇ユイを失うことは、何よりも耐え難い出来事だったんです。
そしてその事実を認めることは出来ず、人生をかけて碇ユイを取り戻そうとするわけですが、
そんな1人の男の純愛により全人類までを犠牲にしようとする暴走ぶりは、迷惑極まりないですが、これが碇ゲンドウにとっての「愛する人への想い」だったんでしょうね。
『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』+『シン・エヴァンゲリオン劇場版 冒頭12分10秒10コマ』

碇ゲンドウと碇シンジ
碇シンジ(息子)にとって碇ゲンドウ(父親)は、はっきり言って最低の父親でしょう。
碇シンジ目線でいうと、仕事人間でロクに家にも帰ってこないような父親にいきなり家業を手伝えと言われ、蓋を開けたら妻を取り戻すためのコマの1つだった。
いや、家庭崩壊ですね。
正直親子関係としては完全終了しています。
それでも碇シンジは父親に褒められることに喜びを感じています。
碇ゲンドウと渚カヲル
碇ゲンドウと渚カヲルは2人で1人「黒と白」の人格に別れた存在でしょう。
渚カヲルは碇シンジにとって居心地の良い親友のような関係になっています。
- 碇ゲンドウ:妻を愛する気持ち
- 渚カヲル:息子を愛する気持ち
渚カヲルは碇ゲンドウの父親としての「息子を愛する気持ち」のみが分離した人格と言えます。
『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』+『シン・エヴァンゲリオン劇場版 冒頭12分10秒10コマ』

碇ゲンドウをパパ目線で見る
碇ゲンドウは最低な父親と前述しましたが、考えれば考えるほど「愛」を歪んだ形で捉えていたのかもしれません。
そしてある意味超過保護。
- ネルフに息子を呼んで24時間監視
- エヴァに乗せて息子の成長を願うスパルタ教育
- エヴァに乗せること自体が母親と繋がれる時間という優しさ
- 女性関係も自ら提供(ミサト・アスカ・レイ)
- そして自分自身と人類を犠牲にした妻への執着愛
エヴァンゲリオンの劇中でのゲンドウの行動、言動は全て家族愛なんです。
愛する人の魂がもし手の届く場所に残っていると分かっていたら、どうしますか?
私ならもしかすると、ゲンドウと同じような行動をとっていたか、、、いやでもここまではやらんw
ただ碇ゲンドウという男としての立場、父親としての立場から考えてみると、共感する部分も多少はあるのかなというのが正直な感想です。
碇ゲンドウは深い家族愛を持った不器用な男だったんでしょうね。
是非愛する人のためにここまでしちゃうの?という碇ゲンドウの一途な純愛映画目線でシン・エヴァンゲリヲン劇場版を楽しんでみてはいかがでしょう!
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是非映画館へ行く前にバッチリ予習してエヴァを100倍楽しみましょう!
『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』+『シン・エヴァンゲリオン劇場版 冒頭12分10秒10コマ』